エコスピード工法
アセチレンガスから、天然ガスへ
高分子天然ガス圧接継手「エコスピード工法」は、従来の還元炎を用いたガス圧接に替わり、
高分子還元剤「PSリング」を用いる新しいガス圧接工法です。
天然ガスの使用により環境負荷の低減を図れるうえ、圧接作業の信頼性が向上します。
環境性 CO2 排出量 60% 削減できます
従来、ガス圧接はアセチレンガス以外では不可能といわれていました。当社など天然ガス圧接開発グループは、天然ガスの圧接技術「エコスピード工法」を開発しました。環境に優しいクリーンなエネルギーとして、世界中で広く利用されている天然ガスは、石炭と石灰石を原料に製造するアセチレンガスと異なり、環境負荷の低減を実現し、ガス圧接の主流となりつつあります。
安全性 逆火なし
燃焼範囲が広く、着火温度も低く、燃焼速度も速いアセチレンガスは、爆発の危険性が高く、しばしば逆火を起こす危険性の高いガスといえます。天然ガスは、可燃性ガスの中では安全性の高いガスとされ、逆火を起こすことはありません。また、ガス圧接専用の天然ガスはエコウェルガスと命名し、においをつけてボンベに充填して供給されます。そのため建設現場での逆火・漏洩事故が減少します。
高品質 還元剤の効果&優れた継手性能
圧接接合面の酸化防止に還元剤(PSリング)を用いる技術を開発採用しています。従来のガス圧接では、還元炎で鉄筋端面間をシールドして酸化を防止していましたが、エコスピード工法は、あらかじめ鉄筋端面にPSリングを取り付け、加熱により発生する還元性ガスで酸化を防止します。還元炎による還元力調整や風雨の影響、シールドのためのバーナー固定不備など、接合不備など、接合不良を起こす課題を解決しました。
施工性 品質の確保&作業負荷の軽減
使用機器、加熱・加圧操作、目視による還元状態の確認など、作業方法が統一され、作業者間で技量差が出ず、均一の品質を確保します。また、全行程加熱効率の良い同一火炎での過熱により加熱時間が短縮されるうえに、バーナーの固定作業が不要なため作業者の負担が軽減されます。